2024年09月02日 15:39
サカタインクスはダイセキ社と、廃インキ等のリサイクルについて実証実験を開始した。
同社は、印刷やパッケージ産業における廃棄物の再資源化に向け、現在、国内4工場での実証実験を進めている。実証実験を進めるにあたり、廃棄物の素材ごとに適したパートナーの選定を進めるなかで、6月に発表した第一弾では、金属スクラップについての実証実験の取り組みを公表。このたび、第二弾として、廃インキ等廃液のリサイクルに関する実証実験について、ダイセキと取り組むことになった。
今回の実証実験では、同社の大阪工場で発生している廃グラビアインキをダイセキが回収しエマルジョン化したものを、セメント会社が製造設備稼働用の石炭代替燃料として利用するリサイクルを進めており、その有効性も確認。
また同社のオリジナルブランド製品である「ボタニカルインキ」は、材料の一部に植物由来成分を使用している。そのため、燃料として使用された際に、カーボンニュートラルの観点から、ボタニカルインキ中の植物由来成分から発生するCO2を、オフセットする効果も期待できる。
引き続き、国内のほかの工場でも実証実験を展開し、環境面、経済面でのメリットを実績として算出していく。今後も廃棄物回収と資源再生に向けた取り組みに協力する資源リサイクルのパートナーを募集。廃棄物の再資源化に向けた一連のスキーム構築を進め、本年秋頃を目途に、顧客や同業他社を始めとした印刷関連業界への展開を開始していく予定。