2024年08月02日 15:51

高槻市立今城塚古代歴史館で、8月17日、「太鼓形埴輪でつながる高槻と田原本」をテーマに、太鼓形埴輪の研究成果を聞くことができる特別講座を開催する。講師は、各地で出土した太鼓形埴輪を調査研究している奈良県田原本町教育委員会の文化財専門職員柴田将幹(しばたまさき)さん。
高槻市では、武人埴輪をモデルにした市のマスコットキャラクター「はにたん」の誕生日の8月20日を「ハニワの日」と定めている。毎年ハニワの日を記念し、本市の歴史や文化財の魅力を発信するため、今城塚古代歴史館で記念講座を開催してきた。
今年のテーマは「太鼓形埴輪でつながる高槻と田原本」。太鼓形埴輪とは、当時軍隊の号令や儀礼で使われた太鼓を模した形象埴輪。全国で4例しか出土していない、大変貴重な埴輪となる。
このたびは、完全な形の太鼓形埴輪が出土したことで知られる宮古平塚古墳が発見された奈良県田原本町の文化財専門職員柴田さんを講師に招聘。今城塚古墳と宮古平塚古墳、それぞれの太鼓形埴輪の特徴と、製作された理由について語ってもらう。そして、有力首長による連合政権から大王を中心とする中央政権へと移行する過渡期であった継体大王の時代についての講演を聞くことができる。
「太鼓形埴輪でつながる高槻と田原本」」開催は8月17日13時30分~15時。場所は今城塚古代歴史館 2階映像研修室。定員120名(当日先着順・当日正午より整理券配布)。参加費300円。