2024年07月09日 12:52
Gakkenは、国際紙パルプ商事、加賀製紙との協業によるクローズドリサイクルの取り組みを実施。6月27日に「学研の図鑑LIVE 動物 新版」を発売し、自社の返本された商品、段ボール古紙を再資源化、新たに発売する商品の資材として再生することを実現した。
この取り組みは、自社出版物の返本、段ボール古紙を回収し、古紙として製紙メーカーへ販売。その古紙を使い再製品化された紙を購入し、新たな出版物に利用する、クローズドリサイクルの手法を採用している。
紙の出版物減少に伴い、品質的に再利用可能な古紙が減少している。Gakkenではこれまでも古紙の再利用に取り組んできたが、この現状をふまえ、本取り組みにより、古紙を長期的かつ安定的に確保することをひとつの目的とした。さらには、トレーサビリティの確保によって、回収量・再利用量を具体的数値で把握できるようになるため、使用計画立案も可能となった。
回収した一部古紙は、上製本の表紙の中芯に使用されるチップボールとして再利用する方針で、2024年1月の回収開始以降、6月までに38トンを回収し、年間では180トンを回収予定。
「学研の図鑑LIVE 動物 新版」は、表紙の中芯であるチップボールに、本取り組みで回収した古紙を使い、新しい本に再利用した初の製品。今後は本シリーズはじめ、Gakkenが発行する上製本に積極的に使用。さらには、チップボールのみならず本文用紙への再利用についても検討を進め、活用の幅を広げていく。