2024年07月08日 12:49
日本成型産業は、金型の保管に困っているメーカー・所有企業向けに、金型等重量物専用レンタルスペース「金型ロッカー」の事業を開始した。
「金型ロッカー」とは、金型などの重量物を保管できる屋内型レンタルスペース。街中にあるレンタルコンテナやトランクルームの重量物版のイメージで、引上げ金型、廃棄できない金型など、長期間使用する予定のない金型の保管に向いている。金型所有企業が自社管理の元で使用するほか、下請け法対策として、協力工場へ金型保管場所として「金型ロッカー」を提供するなどの利用方法がある。
日本成型産業は、2018年10月から営業を開始しており、プラスチック射出成形工場でのモノづくりに必要な新品・中古の射出成形機などの機械販売、買取を行っている。同社は、中小の成形工場を中心に営業活動を行っているが、金型保管の問題で現場が困っていることに気がつき、成形工場と金型所有企業がお互いにこの問題を解決できることがないかを考え、「金型ロッカー」の事業化を数年前から準備をしていた。最近では、「金型所有企業が下請け企業に対して金型を無償で保管をさせているのではないか」と公正取引委員会などが問題を提起しているが、その解消につながるきっかけになると考えている。はじめは圏央道・狭山日高インターチェンジ(埼玉県狭山市)から車で約10分の場所で運営を開始するが、将来は全国各地に展開していきたいと考えている。