2024年06月21日 19:00

フィトメトリクスは、植物画像解析に特化した技術書「Pythonで実践・植物画像解析ハンズオン」を発売する。
近年、機械学習、特に深層学習を活用した画像解析技術が植物科学や農学分野で活用され始めている。しかし、これらの分野の研究者は、コンピュータサイエンスの知識を体系だって習得してきていないことが多く、技術を研究開発に活かすことが難しい現状がある。特に基礎的なプログラミング言語を習得しても、実応用のため次に何を学べばよいか分からないという声が多く聞かれる。バイオインフォマティクス、化学、統計学、医療画像解析など、他の専門分野ではPython言語を使った実践的な教材が豊富に存在する。しかし、植物科学や農業分野では、同様の教材が不足しているのが現状だ。
そうしたギャップを埋めるために、画像解析による植物表現型の計測に必要な要素技術を身につけるためのハンズオン教材を作成した。同社が管理するGitHub上のハンズオン教材集をベースにコメントや解説を加え、冊子として取りまとめた。本書はPython言語をベースに、Google Colaboratoryを利用している。これにより、環境に依存しない再現性の高い学習が可能だ。画像解析の基礎から始まり、深層学習による画像分類、物体検出、セマンティックセグメンテーション、基盤モデルの活用まで、画像解析による植物フェノタイピングに関連する手法を網羅的に取り上げている。
価格は、ペーパーバック版:7800円、pdf版:2800円(すべて税込)。販売場所はBOOTH。