2024年06月10日 09:01
MIZENは、これまでのテキスタイルを黒一色で表現したカプセルコレクションを発売する。
洋服では、ビジネスやパーティーなどフォーマルな機会で幅広く活用できるため人気の定番色だが、着物の世界では「喪服」のイメージや「高貴な色」として敬遠されがちな色である「黒」。特にMIZENが主たる素材として扱う「紬(つむぎ)」は染色に地域の特徴が現れることから、今まで単一色でのオリジナル反の制作は行ってこなかったが、今回着物としては珍しい黒一色の反物を初めて各地の織元に作成してもらい、それを洋服に仕立て発表する。
初回は二匹の繭で作られる希少な「玉繭(たままゆ)」から糸を紡ぎ織られる「牛首紬(うしくびつむぎ)」(石川県)と、手で絣染め(かすりぞめ)を施し、4mm幅のシルクリボンテープを経(たて)・緯(よこ)方向に織り込む多彩な色使いと特殊な素材使いが特徴の「絹紐織(りぼんおり)」(京都府)の2産地の素材を使用したコレクションとなる。今後、結城紬や、米沢織など、産地を増やしながらBLACK COLLECTIONをMIZENの新たな定番商品として展開予定だ。
「アシンメトリックプリーツコート/レディス」絹紐織「黒」48万4000円(税込)。「ショートシャツブルゾン/レディス」絹紐織「黒」22万円(税込)。「レイヤードワイドパンツ/レディス」絹紐織「黒」26万4000円(税込)。「KIMONOニットスクエアケープ/メンズ・レディス」牛首紬「男物無地先染黒」46万2000円(税込)ほか。