2024年05月16日 12:58
アイナックシステムは、日本の農業を完全自動化に進めるため、株式投資型クラウドファンディングで3160万円の資金調達に成功した。
いちごのAI自動収穫ロボット「ロボつみ」は、自動で工場内を走り、AIで色判定をし、収穫に適したいちごを自動で収穫するロボット。「ロボつみ」は特許を2件取得しており、収穫労働時間を約60%削減し、いちごに触れずに収穫する事でいちごは従来より約4日程長持ちする特徴を持っている(同社調べ)。
2020年の日本の農業人口は約136万人となっており、2010年と比べて約6割に減少している。また、65歳以上が占める割合は全体の約7割と、後継者不足や高齢化による人手不足が深刻となっている。これらの課題はいちご農家では特に顕著で、摘果や収穫、パック詰めなどの手作業は高齢者にとってかなり重労働だ。人手不足により、本来5月末まで収穫可能であるにも関わらず、4月末で収穫をストップしてしまう農家も珍しくない。
今後、より開発を加速させるために、IPO前の急成長ベンチャーに投資できる「FUNDDINO」にて、株式投資型クラウドファンディングを実施した。目標額1000万円に対して、3160万円(募集締切時点)の調達に成功した。2025年にかけて、九州内の「ロボつみ」の購入希望者への販売を行い、実稼働実績を得る予定だ。