2024年04月04日 19:00
ボーイスカウト日本連盟は、Space BDが宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの委託を受けて提供する、日本人宇宙飛行士候補者の基礎訓練である一般サバイバル技術訓練に協力する。
1907年にイギリスで始まったボーイスカウト運動は、今では世界174の国と地域、5700万人以上が参加している。野外活動を中心に、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいく。
2023年に諏訪理さん・米田あゆさんの2名が宇宙飛行士候補者に選出され、現在、宇宙飛行士認定に向けた基礎訓練を受けており、訓練項目の1つとして一般サバイバル技術訓練が定められている。今回、宇宙ビジネスに取り組むSpace BDがJAXAから一般サバイバル技術訓練プログラムを受託し、ボーイスカウト日本連盟はそのなかでサバイバルに役立つ技術の導入訓練と、実践訓練を行う予定だ。
訓練では、地図の読み方、コンパスやナイフの使い方など野外活動に必要な技術を身につけることを目的とし、宇宙船が想定外の地点に着陸した場合等においても生き抜くことができるよう基礎的なサバイバル技術を提供する。青少年教育活動を100年続けているボーイスカウトがこれまで培ってきた技術や訓練プログラム体系の提供を通じて宇宙活動の発展に貢献し、次代を担う子どもたちに希望を届けたいと考えている。