2024年04月03日 15:36

石川県能美市とNEXT DELIVERYは、3月28日に地域課題の解決に貢献する新スマート物流の構築に向けたドローン配送実証実験を実施した。

現在、能美市では生活する上で車の運転は必須となっているが、運転への不安があるため、村内でのみ運転をしている高齢者も。買い物については、エリアの日用品小売りが1店舗、作り酒屋が1店舗と極端に少なく、「自らが求める物」の買い物は隣接する白山市鶴来地区や能美市辰口小学校区までいかなければならない。このような背景を受け、ドローンを活用した買い物弱者対策による日常生活の利便性の確保、地域住民の理解度向上を目的として実証実験を実施した。

使用したのはエアロネクストが物流用途に特化してゼロから開発した可搬重量(ペイロード)最大5kg、最大飛行距離20kmの物流専用ドローンAirTruck。能美市辰口町の カレーのチャンピオン辰口店 から車でこくぞう里山公園まで配送。こくぞう里山公園から北陸先端科学技術大学院大学グラウンドへ(片道距離5.5km、約12分)を届けた。

ドローンで配送されたチャンピオンカレーを受け取った金岡俊弥さんは、「大学は山間部にあるのでとても助かる。これまで40分歩いてチャンピオンカレーを買いに行ったことがあるので、ドローンで届いて驚いた。」とコメントした。今後も地域住民への理解促進及び地域課題の解決へ向け、ドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流「SkyHub(R)」の社会実装に向けた検討を進めていく。