2024年03月28日 15:10

中央技建工業では、カミナシ社が提供する現場DXプラットフォーム「カミナシ」を導入した。中央技建工業は、「コータードライヤー」「テンターオーブン」といった熱と風を使用した産業機械の設計から製造、梱包、販売までを一貫して行っている。同社ではDXによる業務効率化や製品の品質管理体制の強化、安全な製造体制の構築による企業競争力の底上げを主な目的とし、「カミナシ」導入を決定した。

導入により製品の品質検査や日々の安全な作業を維持するための作業用工具の月次点検、製品の社内検収や日報、安全パトロールの記録など、約30種類の紙帳票のデジタル化に成功。これまで検査表などの作成に60分掛かっていた業務時間を約20分削減し、年間では50日分の業務時間が効率化された。

また製品の品質検査を紙帳票で行っていた際には、品質の良し悪しの基準が人によって異なるために、製品の品質にばらつきが生じてしまうという課題があった。しかし「カミナシ」活用により、帳票上に品質基準を画像で示すことや、記録者が撮影した検査箇所の写真を分析し効果的な対応策を即座に講じることが可能に。業務標準化や品質管理体制の強化を実現した。

さらに、製造で使用する設備や機器は故障が起きてから対応することが多かったところ、月次点検の実施を定着させることで、設備や機器の不具合の早期に発見できるようになった。詳しくはこちら