2024年01月24日 18:55

レコテックは、国産100%PCR材であるpool resinを、豊田通商の自動車部品向け梱包資材の原料として定期納入を開始した。

昨今、脱炭素やサーキュラーエコノミーの実現が世界的に急務となり、欧米を中心に、プラスチックの廃棄量削減やリサイクル材料の使用義務化などの具体的な法整備が進められている。特に自動車業界では、2023年7月に欧州委員会が提出した規制案によれば、新しい自動車の製造には、使用するプラスチックの25%がリサイクル材料でなければならないことが義務付けられた。そのうちの25%は、廃車部品からのリサイクル材料が条件となっており、自動車の本体においても、部品を梱包する資材においても、PCR材の活用が喫緊の課題となっている。

pool resinは、国内の商業施設から回収した廃プラスチックを再生させた国産100%のPCR材。原料を厳選し、poolで管理することによってトレーサビリティの取れた高品質なPCR材の提供を可能にする。

今後はpool におけるデータ収集の自動化、収集されたデータ管理へのブロックチェーン技術の導入、一連の情報管理プロセスをISCC Plusなどの第三者トレーサビリティ認証要件に準拠させるためのシステム改良を進める。また、今後のさらなる安定供給に向けて、pool resinの原料となる廃プラスチックの排出元の拡大、リサイクルパートナーとの連携を強化していく。