2023年12月19日 16:12

アステリアは、京急電鉄が、業務効率化と環境保全への取り組みとして、デジタルコンテンツプラットフォーム「Handbook X」を採用したことを明らかにした。

京急電鉄では、運転取扱実施基準や社内規程・各種資料など7種類のマニュアルを運用しているが、実務や法改正等に対応するため、年に5回程度の内容改訂を行なっている。しかしながら、1000ページ以上の規程集や、7種類のマニュアル(各200ページ程度)を全て紙で配布しているため、改訂したページの差し替えに時間がかかっていた。

また、本取り組みはOA用紙使用枚数の大幅な削減にもつながり、サステナブルな社会の実現にも貢献できることから、約800人の乗務員にタブレットの支給を決定。紙で配布されている規程集やマニュアルを電子化し、閲覧権限なども統合的に管理できるコンテンツ管理システムの検討を開始した。

Handbook Xの採用により、従来までは約800人の乗務員に印刷して配布していた1000ページ以上の規程集等を順次電子化。さらには、電子化により新規マニュアルの共有が容易になったことから、乗り入れ運転している他社車両に関する動画マニュアルを新たに作成するなど、規程類のより一層の充実も図っていく。

将来的には、定期的に実施している乗務員へのテストやアンケートもHandbook X で運用することで、問題作成や集計などを効率化する社員教育での活用も検討している。