2023年12月18日 09:52

商船三井は、国内市場において公募形式によるブルーボンドを2024年1月に発行することを決定した。

ブルーボンドとは、環境問題の解決を目指すグリーンプロジェクトの資金調達のために発行するグリーンボンドの一種であり、調達資金の使途を、海洋汚染の防止や持続可能な海洋資源に関連する事業等に限定して発行する債券だ。同社グループは本年策定したグループ経営計画「BLUE ACTION 2035」において、環境戦略を主要戦略の一つと位置付け、「海洋・地球環境の保全」をサステナビリティ課題の一つに掲げており、環境課題解決への投資額を2023年度〜2025年度の3年間で計6500億円規模と定めている。これらの取り組みを確実に実行すべく、ブルーボンドによる資金調達を行う。

本社債は、国際資本市場協会(ICMA)等によるガイダンスを参照した、海運業界としては世界初となるブルーボンドだ。また、本社債の発行に際し策定したブルーボンドフレームワークは、資金使途がいずれも持続可能な海洋経済に貢献するとともに、環境改善効果が期待される点が評価され、日本格付研究所(JCR)から最上位評価である「Blue1(F)」を取得した。

商船三井は、環境保全など刻々と変化する社会のニーズに応えるため、海運を中心にさまざまな社会インフラ事業や技術・サービスを展開している。環境保全に関しては、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」を掲げ、商船三井グループ一丸となって、自社および社会の温室効果ガス排出削減を推進する。

商船三井