2023年12月12日 15:41
農林畜水産物の産直サービス「産直アウル」は、登録生産者を対象に、2023年を振り返る今年の漢字をアンケート調査し、その結果を発表した。
52名の生産者からの回答を得たなかで、最も多い回答は「暑」となった。例年と比べ気温・水温共に高い状態が続き、多くの生産者から、「作物を育てる難しさを痛感した」「食材の収穫量や収穫時期に影響があった」との声が寄せられた。続いて多くの回答が集まった漢字は「高」。生産者にとって気温の「高さ」だけでなく燃料費・人件費をはじめとしたコストの「高さ」 に悩まされる年となったようだ。2位に続いて3位には「雨」「苦」「激」が同率に。1月の大寒波や、線状降水帯による豪雨、長期間続いた猛暑など、天候に左右されたとの理由が印象的な年となった。
アンケート調査の結果、2023年は生産者にとって天候やコスト上昇に左右された厳しい一年となったことがうかがえる。しかし、産直ECサイトを活用する生産者はこだわりや努力はもちろん、コストの上昇や天候の影響などを反映した販売ができる。さらに消費者の間では、品薄や物価高に苦しむ反面「同じく高い値段なのであればこだわりや安全性を求める」といった傾向があった。
産直ECサイトは、生産者が適切な価格を設定して販売できる場であると共に、消費者はこだわって作られた食材が選べる場。産直アウルでは、生産者と消費者の両者がwin-winな関係を構築できる場となることを目指す。