2023年10月27日 10:11
ニーズウェルは、長崎大学と産学共同による生成AIソリューションの研究開発の検討を開始した。
今回の取り組みでは、企業の決算報告書を自動的かつ精密に生成する「決算報告書の自動作成をする生成AIの構築」と、適切な判断材料をもとに効率的に入札案件の可否を診断する「入札案件資格及び提案可否の自動診断AIの構築」の研究を対象とする。
決算報告書の作成は企業や組織の規模、複雑さ、業種、および内部のプロセスによって異なるが、数週間から数カ月かかることが一般的であり、財務データの収集、整理、レビュー、監査、文書化などが作業に含まれる。「決算報告書の自動作成をする生成AIの構築」では、「文書化」の業務を対象に、決算報告書・決算短信、説明資料などを自動で作成する生成AIを開発。これにより担当者の作成時間を大幅に短縮するとともに、企業の決算報告を早めることが可能だ。
入札案件ごとに仕様書の書式や内容が異なり、仕様書の量も膨大であるため、担当者はそれぞれの仕様書に慣れるための時間を要している。また、提案可否を判断するための基準が明確でないため、提案可否を判断するまでの膨大な時間が発生している。「入札案件資格及び提案可否の自動診断AIの構築」では、書式や内容が異なる入札案件毎の仕様書を評価し、提案可否を自動で判断するAIを開発。これにより担当者の提案可否の確認作業を大幅に短縮することが可能だ。
両研究は、AIの自動生成および診断能力を最大限に活用することで、時間の短縮、コスト削減、精度向上を実現し、企業や組織の意思決定プロセスを効果的に支援する。