2023年10月11日 15:46

ピクスタは、YIC学院 YIC情報ビジネス専門学校の情報工学科3年生のAI/IoTの授業で使用する機械学習用の画像データ約400点を無償で提供することを決定した。
同校では、2022年よりAIモデル開発の授業を行っており、昨年は「顔認証での個人認識による入退室システム」「犬の鼻紋による個体識別」の開発に取り組んだ。しかし、教師データとなる画像データの調達に苦戦。機械学習に必要十分な画像データを集めるという初期工程で時間を要することとなり、学習精度が上がらず、結果的に実装が間に合わないという反省が残る1年目となった。
教育現場においては、これから益々求められるAI開発人材の育成に取り組もうとする動きが多々ある一方で、学習データの調達に苦慮。専門機関のように授業準備に高額な費用をかけるわけにもいかず、しかし専門機関で求められるようなスキルや経験を生徒に積ませることが教育であり、教育現場には常にジレンマがある。同校からこうした高い志と画像データ調達の相談を受け、PIXTAでは同校への機械学習用画像データの無償提供に踏みきった。
提供するのは、人物認証・顔認証等のAI開発に最適な機械学習用素材データ10~20代の男女各約100点ずつ(合計約400点)。授業を通じてPIXTAの質の高い画像データに触れ、機械学習には良質な教師データが必要であることを体感できる機会は、AI開発人材の育成に貢献。PIXTAにとっても未来への投資につながると考える。