2023年10月04日 16:00

丸善雄松堂と編集工学研究所は、毎月更新の一畳ライブラリー「ほんのれん」を本格的に提供開始した。
丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間のプロデュース、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、150年以上にわたり、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきた。また、「編集工学」とは、情報を取り扱う全ての行為を「編集」と捉え、そのプロセスと機能を取り出し、社会に適用できる技術として構造化したもの。所長・松岡正剛さんが長年に亘る研究で打ち立てたこの方法を、編集工学研究所では、未来を切りひらく柔らかなソフトウェアとして活用し、経済、文化、教育、地域活動など、様々な場面での課題解決に取り組んでいる。
両者は、共同事業として毎月更新の一畳ライブラリー「ほんのれん」を発表。4月より先行的に導入・検証を行っていたが、今回企業や自治体向けに本格的に提供を開始した。「ほんのれん」は、思いがけない気づきや発見に出会い、自然と対話が起きる場所を、日常のなかに作りたい。「問い」と「本」の力で「対話」を起こす一畳ライブラリーだ。オリジナルデザインの本棚に、思考の基盤となる100冊の本を丸善雄松堂と編集工学研究所がセレクトし、それをセットして提供する。さらに、毎月新しい「問い」と5冊の本を届ける。これまでに、広島県が運営するイノベーション・ハブ施設やPOLA、ヒューマンリンクのオフィスに導入され、本を使ったコミュニケーションの創出に活用されている。