2023年10月04日 12:54

TOPPANは、即席麺蓋材の環境対応化策として「アルミレス蓋材」を開発した。

昨今の世界経済情勢の影響を受け、電力・ガスをはじめとするエネルギーコストが高騰し、アルミ箔の価格も連動して高騰している。また、CO2排出量削減という社会課題に対して、アルミ箔は製造工程で多くのCO2を排出しているため、食品や日用品のパッケージにおけるアルミレス化は社会課題となっている。従来のカップ入り即席麺の蓋材は、注湯の際にふたが開いた状態を維持することと、注湯後に蓋を閉じることができるリクローズ性が必要なため、アルミ箔を使用した材質構成が採用されていた。今回、デッドホールド性を保持する用紙を開発し、アルミ箔を使用した材質構成と同等のリクローズ性能を有するアルミレス蓋材を開発した。

製造時のCO2排出量について、従来のアルミ箔を使用した材質構成と比較し、32%の削減が可能。アルミ箔を使用した材質構成と同等の耐油性と遮光性を付与しているので、内容物の変更を行わずにアルミ箔を使用した蓋材からの切り替えが可能だ。今後もTOPPANは、持続可能な社会の実現に向けて、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS」を掲げ、社会課題に対応したパッケージの開発を推進する。

価格は、従来のアルミ箔を使用した材質構成の蓋材と同等の価格を実現した。同製品は、10月4日〜6日に開催される「第3回サステナブル マテリアル展(SUSMA)」(会場:幕張メッセ)のTOPPANブース(4ホール 小間番号26-50)に展示する。

TOPPANホールディングス