2023年09月25日 19:00

ナインアワーズは、東京医科歯科大学およびココロミルと、カプセルホテルの宿泊者を対象とした「体動センサによる非侵襲的な心拍モニタリングと不整脈検出」に関する共同研究を開始した。

ナインアワーズは、世界最大規模の24施設・4000床のカプセルホテルを運営する企業。2021年12月からはカプセルホテル運営に加え、宿泊客を対象とした睡眠解析サービス(「9h sleep fitscan」)を行ってきた。今後は睡眠状況の記録にとどまらず、睡眠時の疾病リスク検知に関わる研究を積極的に進めていく予定だ。ココロミルは、「病気で後悔しない社会へ」をミッションに掲げ、高精度なウェアラブル心電図を使った自宅でできる検査サービス(隠れた不整脈、ストレス、睡眠の質などの可視化)を提供している。

今回、東京医科歯科大学との共同研究で対象とする疾病は不整脈(心房細動)。不整脈は高確率で脳梗塞の合併を引き起こすとされ、発症すると患者の生活レベルは著しく低下するため、早期発見が望まれている。心房細動の検知には長時間のデータ計測が望ましく、長い間安静状態となる睡眠時の計測が果たす役割は大きいと期待されている。今回の共同研究においては、カプセルベッド内に設置された体動センサから得られる心弾動図(心拍モニタリング手法の一つ)から不整脈検出の手法確立を目指す。この共同研究を通して、ナインアワーズ・東京医科歯科大学・ココロミルは「不整脈疾患の早期発見」の手法を確立し、早期診断と予防的治療に結びつけていく。

ナインアワーズ