2023年09月19日 19:00

パナソニック プロダクションエンジニアリング(PPE)は、自律搬送ロボットシステムHOSPI(ホスピー)シリーズの新商品として、カート(収納庫)の脱着が可能な「HOSPI Trail(トレイル)」の販売を開始する。
昨今、働き方改革やDX化の取組が加速している中、人手不足が課題となってきており、ロボットに対する需要も年々高まっている。PPEは、病院内の薬剤や検体を人手に替わって、自動で搬送する「病院内自律搬送ロボットHOSPI」の販売を2013年10月より開始し、2019年には新モデルをリリース、2022年度末までに国内9病院、海外2病院に導入している。今回、顧客からの要望などから、さらなる搬送効率を高めるために、カートを到着場所で切り離す仕組みを備えた置き配型搬送ロボット「HOSPI Trail」を開発した。
これまでのHOSPIでは搬送先で薬剤などを受取る人が必要だったが、「HOSPI Trail」では置き配することにより、搬送先で受け取る人が居ない場合でも搬送物を届けることが可能になる。これによりロボットの稼働率の向上も見込まれ、より効率的な搬送が実現できる。また、これまで清潔物と不潔物でロボットを分けて運用しているケースがあったが、「HOSPI Trail」ではそれぞれのカートを準備する事で、1台のロボットで清潔物、不潔物の両方を搬送することが可能になる。これにより、顧客の運用形態に沿ったロボットの活用が可能になり、多様なニーズに対応していく。
販売開始日は9月下旬。