2023年09月15日 16:17
三菱化工機は、国内初となる廃食用油を原料とした国産SAFの大規模生産実証設備の建設に向け、分離板型遠心分離機「三菱ディスクセパレータ SJシリーズ」を受注した。
本実証設備は、国内初となる国産SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の大規模生産を目指し、100%廃食用油を原料とした年間約3万キロリットルのSAFの生産実証を行うもの。日揮ホールディングス(日揮HD)、コスモ石油、レボインターナショナル、日揮の4社が取り組んでいる。
同社のディスクセパレータは、供給する懸濁液から遠心力により固形物を分離し、清澄液の連続回収と、分離固形物の自動間欠排出が可能な連続遠心分離機。本実証設備向けでは、ディスクセパレータの分離性能が評価され、原料廃食用油に含まれる夾雑物の除去用として利用される。
同社の遠心分離機「三菱ディスクセパレータ」は、主に船舶用燃料油、潤滑油用の油清浄機として70余年の歴史と11万台以上の納入実績を持つ、分離板型遠心分離機のベストセラー。船舶用に加えて、今回納入したクリーンエネルギー分野での用途も拡大している。今後も同社は、SAF製造プラント向けなどへのディスクセパレータの供給により、持続可能な社会の実現に貢献していく。