2023年09月13日 09:07
農業総合研究所は、昨年1年間のさつまいもの販売実績を集計したところ、「シルクスイート」や「安納芋」「パープルスイートロード」という新しい品種が特に人気であることが明らかとなった。
昨今、健康志向の高まりなどで、さつまいもがブームと言われている。そこで、産直流通のリーディングカンパニーである農業総合研究所は、さつまいもの販売データをまとめた。
品種ごとの伸びを集計したところ、特に伸びが顕著だったのが、「シルクスイート」。昨年の販売額は一昨年と比べて211%と2倍以上の伸びを示している。「シルクスイート」は2012年から種苗の販売が開始された比較的、新しい品種。十分に貯蔵されたものは水分が多く絹のように「しっとり」滑らかな舌触りに焼き上がり、甘い焼き芋になる。まさに「しっとり系」の代表選手となっている。
ほかにも、昨年は「安納芋」「パープルスイートロード」の人気が高まっている。いずれも一昨年まではほとんど取り扱いがなかったものの、昨年から一気に人気銘柄に躍り出た格好となる。
「安納芋」は水分が多く粘質性なのが特徴で、焼くとネットリとした食感になる。じっくりと時間をかけて焼くと糖度が40度前後に達することも人気の理由だ。こちらは「ねっとり系」の代表的存在といえる。 「パープルスイートロード」は果肉の色はほかの紫芋と比べて淡い色合いだが、加熱すると深い紫色になる。ねっとりとした甘いさつまいもより、ほくほくとした食感が好きな方に特に支持されている。