2023年08月01日 09:43

オープンハウスは、7月より、不動産の売買取引に係る重要事項説明の全てを、店舗と拠点を繋ぐリモートで実施する。

同社は「DX認定事業者」の認定を取得し、DXを推進している。例えば、デジタル技術を活用し、同社の強みである製販一体の体制をバックアップする独自のシステムを多数構築している。不動産仲介部門では、2019年より一部の手続きをオンライン化していたこともあり、2021年9月のデジタル改革関連法施行、2022年5月の宅地建物取引業法改正後、いち早く同年6月よりペーパーレス契約を開始した。そして今回、専門部署の立ち上げと個々のリモート説明用ブースや指向性マイクなどの整備を経て、重要事項説明を全てリモートで行う体制が整い、7月より実施することとなった。

顧客は初めて住宅を購入する個人が多いため、安心安全に取引できるよう、深く理解してもらうことを重視している。大切な事項については契約前に営業担当から対面で説明をしたり、複雑な事項については画面上で共有しながら同時に手元で印刷した書類も参照し、オフライン・オンライン双方の利点を活かしている。更には、年間100回近い経験を積む重要事項説明の専門チームを社内で組成し、わかりやすさで顧客からも好評となっている。顧客の印紙代負担が大幅に削減される点や、海外・遠隔地でも不動産取引が可能という点でのメリットもある。ペーパーレス契約の利用で他のシステムとの連携が可能となり契約書作成がスムーズになった上、保管コストや紛失トラブル数の削減につながった。

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