2023年05月29日 19:41

クリーク・アンド・リバー社(C&R)は4月5日~10日、三井金属資源開発が群馬県の山間部で行った地熱調査における取水設備設置に協力。最大積載量55kgの大型ドローンによる、7.1トン分の資材運搬を実施した。作業は3日と半日で完了し、大幅に工期とコストを削減。さらに作業員の負担やつまづき事故の危険性を軽減し、安全性向上に貢献した。

標高1400mの群馬県山間部で、総重量7.1トンの地熱調査における取水設備を最大830m輸送する本ミッションは、もともと100名を超す人員、もしくはヘリコプターやモノレールでの作業計画も検討されていた。しかし、ヘリコプター輸送は高額な上、作業場所近くにピンポイントで荷物を下ろすことが出来ず、樹木伐採も広範囲で自然環境に対する懸念がある。また、モノレール輸送では事前の環境調査や造成工事に時間がかかり、全体スケジュールにも影響が出てしまう。そこで安全と環境に配慮しつつ、工期とコストの削減が見込めるドローンを使った運搬となった。

現在、山間部での送電線・基地局・ダム・法面工事など、車両では入れず作業員が荷物を担いで運ぶことも難しい現場において、運搬用ドローンの導入が急速に進んでいる。

C&R社では2018年よりドローン事業をスタートし、早くから大型ドローンでの重量物運搬実績を多数重ねてきた。今後も業務分野や地域に合わせ、ドローンメーカーや操縦士とのネットワークを活かした運搬や点検・調査、空撮、ショーなどのプロデュースを通じて、産業の発展に貢献していく。詳しくはこちら