2023年05月29日 16:20

KDDIエボルバは、障がい者雇用推進の新たな取組みとして、障がい者雇用専門部署において、障がいのある先輩社員が、障がいのある新人社員の業務習得と会社生活をサポート、育成する「チューター制度」を導入した。

業務指導以外に求められる細やかなフォロー対応やコミュニケーションは、障がいの種類や特性によっては難しいケースがある。また、チューター本人の心的負担感や、指導状況が見えにくい環境の場合には上司や他の社員から評価されにくく、スキル・ステップアップにつながりにくいという可能性も。そのため障がい者雇用推進に取組む企業の現場では、スキル・ステップアップ、キャリアパスが課題になっている。

同社の本部署では、「チューター制度」導入に向けた課題を一つひとつ整理。起こりうる事象や、新人社員が抱える不安感の理解と対応などを踏まえたチューター育成を実施。管理者とチューター間の日常的な連携を整えた運用により、制度導入を実現。これにより、チューター自身の視野を広げ、より良い人間関係をつくり、社会人のお手本になる自覚の高まりや、責任感と自主性の成長につながっている。

また、チューターが日々寄り添う環境によって、新人社員と職場全体のコミュニケーションが活発化。制度導入後の新人社員の定着率は100%、職場全体の定着率は約99%と向上した。今後、同部署において、チューターを担う社員が正社員登用に進む成長支援とキャリアパスの整備や、チューターによるチューターの育成・研修といった役割の拡張を目指す。詳しくはこちら