5月26日より、TOHOシネマズ 日本橋ほかで公開になる「ライフ・オブ・パイ」の先行上映イベントが、5月21日、TOHOシネマズ 日本橋にて開催された。

当日のイベントでは、本編上映前に舞台美術家・伊藤雅子さんと、朝日新聞社記者・山口宏子さんが登壇。本作のセット美術の巧みさ、パペットのリアルさ、そして最近日本の舞台でも多用されることが多くなったプロジェクションマッピングなどについて語った。舞台を創り上げる過程で、パペットや映像、照明などビジュアルで表現される要素の作り込み方についても触れ、聞き応えのあるトークイベントになった。その模様をまとめた動画はこちら。

本作は、ベストセラー小説をもとに、人形劇とマジック、そしてストーリーテリングが絶妙な融合を遂げ、オリヴィエ賞を受賞した話題の舞台。広大な太平洋の真ん中で船が沈没し、少年パイは救命ボートで長らえ唯一生き残る。救出された彼が話す物語にはハイエナ、シマウマ、オランウータン、ベンガルトラが登場するが、実際には何が起きていたのか？

忍耐と奇跡の感動ストーリーを描いたベストセラー小説が、パペットとプロジェクションと舞台装置の見事な融合により、息を呑むほど壮大で傑出した舞台となっている。本作は今年３月からブロードウェイでも上演が始まり、本年度トニー賞に5部門でノミネート。演劇界でも旬な作品を、日本の映画館で観られるという貴重な機会になる。