2023年05月23日 15:58

鹿島は、実務体験型研修施設「鹿島テクニカルセンター」を開設した。

同社では現在、就業者不足への対応や働き方改革の実現に向けた様々な取組みを進めている。このうち、現場を担う若手や中堅の技術系社員に対しては、早期かつバランスのとれた品質管理能力の習得を求めている。一方、建設工事は専ら一品生産であり、建物用途や使用する工法も数多く、工程の進捗度も工事により異なる。このため、従来のOJTによる教育だけでは習得できる技術やノウハウが限られること、同世代の社員間でも習得技術に偏りやばらつきが生じることが課題だった。そこで同社は、これらの課題解決に向け同施設の整備を進めることとした。

「鹿島テクニカルセンター」は、「FEEL & THINK」をメインコンセプトに掲げ、社員が五感で感じ・考える施設となっている。研修エリア(1~2階)には、実物大の鉄骨や鉄筋コンクリート造の構造部材および設備機器などを設置した。研修生は、モックアップを目で見て、手で触れ、実際に鉄筋の組立てなどを体験することにより、品質管理に欠かせないポイントを学び、理解を深めることができる。宿泊エリア(3~5階)には個室を81室、各階にはラウンジを配置し、研修生同士が交流できる場を数多く設けている。また、同施設には、同社開発の緑化技術や環境配慮型コンクリートを採用。これら環境配慮型の技術を間近に見ることで、環境問題解決に向けた研修生の意識を醸成していく。

所在地は横浜市鶴見区元宮1-19-8。

鹿島