2023年05月01日 09:55

輝翠TECHは、パイロットプログラム(ロボットベータテスト)第一弾として、青森県弘前市とその周辺地域のりんご農家へAIロボットのレンタルを開始した。
同社が青森県のりんご農家からロボットの提供を始めたのには、いくつかの理由がある。東北大学発スタートアップとして、特に東北地方に強い絆を感じている。しかし、そればかりではない。青森県はりんご農家が多く、りんご農家は果樹農家の中でも特に労働集約的な傾向がある。その状況下では、年間を通して「数が多い」「大きい」「重い」「距離が長い」など肉体的労働を必要とする作業が多い。輝翠TECHの強みは、AIやロボット技術による自動化、ローバー設計によるでこぼこ地形でのロボットのバランス、そしてデータ収集能力。これらの強みを活かして、ロボットが労働環境の改善や、年々悪化し続ける人手不足問題の解消、さらには身体的負担の軽減に貢献できると信じている。
今回のパイロットプログラムには、ロボットの6号機が導入されている(初号機が1号機、改良版が2、3、4、5号機と続き、最新の改良版が6号機となる)。プログラムは二つの期間に分かれており、4月から8月までの非収穫期と9月から11月までの収穫期でロボットが活躍することが見込まれている。非収穫期においては、枝の運搬や除草剤・肥料散布などの作業を補助する運搬車として活躍。また収穫期においては、果実を収穫場所から選別場所に運搬する自動走行ロボットとして活躍する予定だ。同社は農家と一緒になって、AIロボットを改善し、パフォーマンスを向上させていく。