東京足袋本舗は、東京商工リサーチ(TSR)の行っている企業信用調査を通じて、「経営者能力」「成長性」「安定性」「公開性・総合評価」から総合的に点数が算出される「TSR評点」において、日本企業の上位8％にランクイン。TSRが推奨する2024年度の優良企業に選出された。

同社によると、近年はメーカーそれぞれの特徴が薄まってきており、価格競争が非常に激化。提案商品が同質化されてきてしまったことによる価格重要度が高まり、利益を削った企業への発注が増えている。無理をしているメーカーほど重宝され、一定基準の売上を確保する為に、利益を削ってでもやるかやらないかという選択をしているというのが最近の特徴だった。

そこへ新型コロナウィルス感染症が蔓延し、経済が大きなダメージを被ったが、同社では従来の商売に囚われていてはいけないと、自社企画のマスクをいち早く展開。それが当初飛ぶように売れ、一日何本ものコンテナが入庫し、その日中に全部出荷という状況だった。それにより、商売の基礎基本である、消費者が本当に欲しいと思うものを世の中に出す必要があるのだという事を再認識したという。

消費者のニーズと企業のサービス・商品をマッチングするという、基礎基本に立ち返った商売が必要であるとし、本年、同社は「LOVESOX(ラブソックス)」というブランドを立ち上げた。これを皮切りに次なる新しいブランドを世の中に出していき、消費者のニーズとのマッチングを進めていきたいとしている。