2023年03月15日 19:42

日本昔ばなし協会は、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、そのストーリーと民話に込められた「想い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションとして映像化。3月8日、島根県大田市にて、大田市を舞台に制作したアニメ「影ワニ」の完成報告ならびに上映会を実施した。

上映中は子供たちの笑い声やリアクション(ヨズクハデが出ていた部分等)もあり、皆興味深そうに視聴していた。視聴後はクイズ形式での振り返りを実施。子供たち一人ひとりが考え、自分なりの答え(この民話は何を伝えたかったのか等)を促すことを大事に行った。子どもたちからは、「影ワニは海の神様のような存在だと思いました。資源を守る大切さを感じました」「この物語で、色んな人たちに、温泉津の良さを知ってもらったら嬉しいなと思います」などの声が寄せられた。

また楫野弘和市長は、「民話というのは、次の世代にはなかなか伝わりにくい世の中になってきた。このような形でアニメ化されることにより、様々な年代の人に見てもらえるようになり、歴史ある民話が後世に伝わっていくという流れができたことは非常に嬉しく思う。これを通じて自然の大切さや、どう生きるのかといったことを子供たちには学んでほしい」と語った。

なお、このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で実施された。