2023年03月15日 12:58

リンクアンドモチベーションの研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、「Z世代へ求められるマネジメント」に関する調査を行った。

近年、競争環境の激化や労働市場における流動性の高まり、人的資本経営・開示の流れなど、企業を取り巻く環境は大きく変化している。そのため、マネジャーは目標達成に加えて、メンバーのリテンション、多様な働き方への理解と対応など、様々な役割が求められるようになった。またマネジメント対象の部下も変化しており、SNSネイティブで、自分らしさや効率性などを重視するZ世代と呼ばれる世代が増えている。そこで今回、同社が提供している自己特性診断サーベイとマネジメントサーベイの結果を用い、就職活動生の傾向とマネジャーへの評価、それぞれの変化について調査した。

結果、Z世代の就職活動生は、それ以前の世代と比べて、論理的思考力や周囲と上手く協調していく力に長けている一方で、先行きが見えない中での行動力や意見を貫く力が弱いことが明らかになった。しかし、そのような部下に対して、現在のマネジャーは指示・管理だけでなく、成長支援や意欲喚起も行っていることが分かった。そのためZ世代のマネジメントにおいては、自発的な意志発揮を期待し、これまでのような多様な価値観に寄り添うマネジメントだけではなく、メンバーの意志を引き出す環境創りが求められると考えられる。

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