2023年02月21日 19:59

機械工具の卸業を営む小池機工と、障がい福祉・プログラミング事業を営むヒューマンリソースは、発達障がい児に向けたユニークな知育玩具「BOLTI」を共同開発・制作を実施。2月に新ブランド「BOLTI」が誕生した。

開発のきっかけは、東條取締役が、放課後デイサービスで本物の機械工具に没頭する障がいのある子どもの姿を見たこと。「本物の機械工具を、発達障がいのある子どもたちの知育玩具として役立てないだろうか」と小池社長に相談したところ、意気投合。「企業として障がいのある子どもたちの成長を支援でき、遊びの中から機械工具への興味を喚起できればと、新事業に着手することを決めた」と小池社長は言う。

「BOLTI」の特徴は、子ども用の携帯電話(玩具)ではなく、本物を求める子どもの心理を重視したこと。本物の質感と安全性を考慮して、金属製のボルトやナット、合成樹脂のパースを自由に組み合わせて遊べるものにした。形成用に3Dプリンターとレーザー加工機を使用して試作を繰り返し、子どもたちのもとへ。Free thinking(自由発想)、Disassemble(分解)、Assemble(組み立てる)、Tinkering(いじりまわす)という動作をしながら、子どもたちが考え自由自在に楽しめる仕様となっている。

構想期間1年、さらに1年以上をかけて開発・検証・制作を行った「BOLTI」。現在特別支援学校や放課後デイサービスなどで試してもらい、子どもたちの声をもとにさらなる品質向上を追求している。