2023年02月16日 16:13

凸版印刷は、これまで培ってきた高精度なカラーマネジメント技術を基に、モニターや撮影データ上で適切な色を再現するクラウドサービス「ColorSeeker(TM)」と「CAM-FIT(TM)」を開発した。色の正確性が求められるオンライン診療や美容カウンセリングをはじめとして、様々な業界におけるPCモニター上の色確認・伝達などに関する用途へ向け、2月より本格的に提供を開始する。

「ColorSeeker™」では、専門知識や特別な機材がなくても、色相/明度/彩度などのカラープロファイルをWebブラウザ上で作成。一般的なPCモニターで、適切な色を再現することができるサービス。また、「CAM-FIT™」は、一般的な印刷物として提供可能なカラーチャートの色変換と、より精度が求められる皮膚や高品質な印刷物など特定の用途に向け、対象物の分光反射特性を考慮した凸版印刷独自の高精度なカラーマネジメント技術を連携。撮影画像データを、精度高く変換できるサービスとなっている。

これら2つのサービスを組み合わせて導入することにより、色確認が可能なモニターの選択肢拡大と、撮影画像データの適切な色変換を容易に。モニターの色再現に関わる入力・出力の環境整備を実現した。

活用想定シーンとしては、モニターと撮影データの双方での色再現性を高め、患者の顔や患部の色を適切に確認し、診断する必要がある医療現場のオンライン診療など。また美容業界のオンラインカウンセリングの普及など、印刷領域にとどまらない様々な用途での活用を推進する。