2023年02月14日 14:57

シャープは、「多階層ロボットストレージシステム」の受注を、2月14日より開始する。物流業界では、EC市場の拡大などを背景とした物流量の増加や深刻な人手不足から、DXによる効率化やロボットを活用した自動化へのニーズが急速に高まっている。

本システムは、物流倉庫の商品保管スペースを2階層以上の多階層構造にすることで、これまでデッドスペースになっていた空間を有効活用。収納力を1.5倍以上に拡大でき、季節や需給状況の変化にともなう在庫量の増減に柔軟に対応することが可能となる。

また、本システムは、自動搬送ロボットがピッキング作業者のもとへ商品棚やパレットを運ぶGTP(Goods to Person)方式を採用。同社独自の集中制御システム「AOS」が、最大500台までの自動搬送ロボットを最適に配車。2階層以上にある商品棚も、リフターで1階の作業者のもとへ搬送するので、作業者はすぐそばまできた商品棚からプロジェクターが映し出す個数を確認しながら、ピッキングできる。都度、作業者が商品棚まで足を運ぶ必要がなく、作業スピードや生産性の大幅アップが実現するうえ、人為的ミスも抑制できる。

倉庫の規模に応じた3タイプ(100平方メートル/250平方メートル/500平方メートル向け)の基本パッケージを用意。基本パッケージをベースに、個々のニーズに応じて、商品棚の高さやサイズ、搭載重量などを柔軟にカスタマイズすることも可能となっている。