2023年02月03日 10:00

ヤマップは、埼玉県警察と、山岳遭難救助の際に有用な情報である「登山届」に関する「山岳遭難防止に向けた登山届協定」を締結した。
埼玉県における2022年山岳遭難は87件(5件増)、97人(6人増)で過去最多となった。これは密集を避けるレジャーとして登山が人気であることが考えられる。しかしながら、遭難者のうち登山届の提出率は低く、遭難救助の対応が遅れることにもつながっていた。
「YAMAP」は電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。「YAMAP」には、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できると同時に、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、大切な家族など(緊急連絡先)にも共有できる登山計画&提出機能がある。今回の協定により、「YAMAP」に登山計画を提出すると、埼玉県警察へも共有される。さらに、「YAMAP」は日本全国2万5000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストがないような里山や低山にも対応。これにより遭難者の迅速な救助につながる。登山者は別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が上がる。一方、埼玉県警察は把握する登山届の数が大幅にアップすることが見込まれ、万が一の遭難の場合でも救助に有用な登山計画情報を早く把握でき、救助の迅速化が期待される。