2023年01月31日 16:00

川崎重工業ら6社は、5Gを用いた遠隔監視で運行をする複数台の配送ロボットを使った食事および医薬品などの自動配送サービスを提供するプロジェクトを行う。これは、東京都の「西新宿の課題解決に資する5G等先端技術サービスプロジェクト」における取り組みとして行われるもので、期間は1月23日~2月10日。事業面・運用面・技術面の課題抽出を通じて、西新宿エリアにおける継続的なサービス提供や東京都内の他エリアへのサービス拡大の早期実現を目指す。

本プロジェクトでは、配達員の代わりに配送ロボットが食品の配送を行う。配達員と共に自動配送ロボットがどう生活者に受け入れられるのか、人手が足りなくなる雨天時や夜間での配送ロボットの適応可能性などを検証。それとともに、保温機能など配送ロボットならではの配送品質向上にも着眼し、配送サービスを行う。

また本プロジェクトでは、医薬品の個人宅配送が定常化する環境変化を見据え、オンライン診療・オンライン服薬指導に加え、配送ロボットによる自動配送サービスを組み合わせた新たな取り組みを実施する。

具体的には、往路で血友病患者向けに処方箋医薬品を配送し、復路で医療廃棄物の回収を行う。配送ロボットならではの強みである「非接触」「荷物のトレーサビリティ」「重量物の配送」といった利点の検証を実施。また患者のアドヒアランス(治療の継続性)向上や医薬品の「製造」「流通」「サービス」の観点から、医薬品を安全かつ効率的に届けるための知見を収集する。