2023年01月25日 19:42

日本金継ぎ協会が、令和4年12月3日、環境省が主催する第10回グッドライフアワードにて「審査員特別賞サステナブルデザイン賞」を受賞した。グッドライフアワードは、環境省が主催する環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」の取組についての情報を発信。日本で暮らすひとり一人が、ライフスタイルを見直すきっかけになることを目指している。

日本金継ぎ協会代表の竹下さんは、納入した器がゴミ箱に無造作に捨てられている姿にショックを受け、大量に販売してきた陶磁器は焼却できない不燃物であるという産業廃棄問題と直面。さらに安価な輸入品を使い捨てのように使う事で、我が国の伝統である陶芸文化は衰退する、日本の現状を変える必要があると感じたという。そこで、継続的に「金継ぎ」を飲食店に提供することで、器に持続可能な循環をもたらす「飲食店のサステナビリティ推進」を拡めたいと、2020年「日本金継ぎ協会」を設立した。

2020年の活動スタートから2年間で、飲食企業17社/参加人数110人超に金継ぎ指導を実施。仙台、東京、神奈川、香川、広島、愛媛と全国へ展開し、金継ぎ受託点数は2000件を超え、外食産業における陶磁器廃棄の削減に大きく寄与。その取り組みが、実行委員長に評価された。

なお、今回の受賞を記念し、金継ぎ協会が監修した「プロに学ぶ現代風金継ぎ体験と和食器講座」を、2月18日より一般向けに受付開始する。料金8800円(名/税込)。申し込み・詳細はこちら