2023年01月13日 16:27

KDDIエボルバは、千葉県浦安市のBCP・防災対策窓口「災害コールセンター」の事例を発表した。全国での自治体では、自然災害から市民を守るための設備や環境、防災情報の発信や訓練の工夫など、「災害に強い街づくり」に向けた地域防災計画の見直し、強化が図られている。その一つに、自然災害の発生時に、正確な情報を市民に提供することや、自治体窓口に集中する市民からの問合せ応対がある。

浦安市では、窓口の分散かつ、発災現場である浦安市から離れた遠隔地で、確実に市民に情報を届ける窓口「災害コールセンター」を、2019年に沖縄県に設置。これは東日本大震災で問合せが過集中した経験を教訓に設置されたもので、発災時、市民にさまざまな情報提供や問合せ応対する機能として、浦安市の防災・BCP対策に組み込んでいる。

千葉県初の取組みとなった浦安市の「災害コールセンター」は、平時は防災情報の連携を図ったオペレータ育成や回線増設の訓練を定期的に実施。発災時に設置される浦安市災害対策本部が、市内の被災状況を踏まえて稼働を判断。緊急性の高い問合せを浦安市が受付、緊急性の低い問合せと情報提供は沖縄の「災害コールセンター」が対応する。

平時を非稼働とするコストを抑えた運用を維持しながら、いつ、どこで起こるか予測不可能な自然災害への万が一の備えを実現。浦安市災害コールセンターの事例ダウンロードはこちら