2022年12月22日 12:10

バルコムテクノロジーズは、出退勤の際の「あいさつの声」でストレスを評価し、うつ病の予兆などを捉えるための新システム「メンタルエール」の実証実験を、11月より開始した。
企業にとっても、従業員にとっても、メンタルヘルスの不調のリスクは増え続けており、これらを未然に防ぐ、あるいは軽いうちに対処することは、極めて重大な高い課題となっている。だが、職場でも、そして本人自身も、こうした予兆は見逃されてしまいがちなのが実情だ。そこで同社は、メンタルヘルスの不調を毎朝の出退勤時に負担なくチェックできるシステム「メンタルエール」を開発することにした。
実証実験は、バルコムモータースの運営するBMWの販売店などの約300人を対象として、12月末まで実施。日々の出退勤の打刻時に、「メンタルエール」を搭載したiPadに向けて「おはようございます」などと話しかける。その音声を分析することで、従業員がどれくらいストレスを感じているかなどを記録することができる。出退勤記録業務という日々のルーチンの中にストレスセンシングのポイントを組み込むことで、生産性低下や休職・離職に至る手前での従業員ケアが可能となる。従業員からストレスが検知されると、産業医や衛生管理者に通知が届く。これにより、メンタル不調へ移行するリスクを軽いうちにつかむことができ、従業員に適切な対応をとることができる。さらに希望する従業員は高品質のカウンセリングといったサービスを利用することも可能だ。