2022年12月16日 19:10

業務DXロボットの開発を手掛ける「ugo(ユーゴー)」はBIPROGY社とともに、東北電力の上越火力発電所に「ugo R」を納入し、点検業務での稼動を開始した。今後、3社で協力のうえ、発電所内における設備点検業務のさらなる高度化を目指し、改良を進めていく。

業務DXロボット「ugo」は、遠隔操作とAI自動モードのハイブリッド制御を採用した次世代型アバターロボット。2本のアームと移動機能を備え、各種業務のDX化に貢献する。

3社による実証実験は2021年度から開始され、発電所におけるロボット点検の有効性の検証を継続的に行ってきた。その結果、実証実験で有効性が確認できたため、上越火力発電所の営業運転に合わせ、「ugo R」の定常稼働を開始する運びとなった。今後は、上越火力発電所における運用を通して、システムを更に高度化し、同社の各発電所への展開を目指す。

運用に用いたモデルは「ugo R」。今回、各種外部機器を設置するためのオプションポールや、外部機器へ給電を行うUSB PD(USB Power Delivery)ポートを追加することで、より高度な点検を実施できる仕様へとカスタマイズしている。また、BIPROGYにより、「ugo R」のオプションポールには4KカメラやRFIDリーダが搭載。4Kカメラと異常検出AIによる所内設備の異常判定や、RFIDリーダによる各種機器の情報を無人で取得する機能が実現されている。