2022年12月01日 09:58

フジテックは、BCPの一環として有事対応の中核となる「セーフネットセンター」を新たに東京・大阪の2カ所に増設し、11月30日より運営開始した。

フジテックは、エレベータ・エスカレータ・動く歩道の専業メーカー。研究開発・製造・販売・据付・保守・リニューアルまで一貫体制で行い、世界23の国と地域に安全・安心で快適な移動空間を提供している。

同社では、エレベータ・エスカレータの遠隔監視や緊急時対応の中核として「セーフネットセンター」を設置している。昨今の広域災害や感染症の流行など多様化する有事に対し、セーフネットセンターの業務品質の維持・向上を目的として、新たに東京都大田区と大阪府大阪市にサテライト拠点を設置した。従来から運営する2拠点と合わせて4拠点体制となり、いずれも専属のオペレーターが常駐勤務する。有事の稼働キャパシティは4拠点合計で従来比約1.5倍。また、一部の業務はクラウド経由で場所を問わずに対応できるシステムへ切り替えを進めている。セーフネットセンターの多拠点化により、広域災害時のリスク分散をはじめ有事に対してのレジリエンスを高め、顧客の安全・安心の追求を目指す。

セーフネットセンターは、24時間365日、エレベータ・エスカレータの遠隔監視や緊急時の受電、出動指令を行う。広域災害時には、エレベータの被害状況と専門技術者の出向状況を把握して対応を指示。災害対策本部としての機能を担い、早期復旧に取り組んでいる。各拠点が入居する建物は耐震もしくは免振構造で、72時間電源を確保できる自家発電装置を有し、災害時にも稼働できる堅強さを備えている。

フジテック