2022年11月24日 15:35

寺町京極商店街振興組合は、アートプロジェクト「寺町京極|商店街美術館」を、12月1日より開始する。寺町京極商店街は京都の中心、寺町通りの三条から四条に位置し、年間約3500万人もの人が行き交う大きな商店街。200近くの店舗が軒を連ね、歴史ある店もあれば流行の新しい店もあり、幅広い年齢層の人々が、地元京都のみならず関西各地、さらに国内外からも訪れる。

このたび開始する、「寺町京極|商店街美術館」は、商店街が美術館になり、たくさんの人がアートに触れ、日常生活と文化・芸術がつながり合える場所を目指したアートプロジェクト。12月1日から1年間、ことくらす合同会社のコーディネートにより、職人や学生、地域団体が制作する様々なアート作品をアーケードに吊り下げ、展示を行う。

スタートを飾るのは、西陣の引箔(ひきばく)職人である西山大介さん。引箔とは、西陣織特有の技法で、特に高級な帯などに使用される表現力豊かな金糸の一種。和紙の上に金箔や銀箔などを貼り、柄を制作した後に糸ほどに細く裁断、それを引っ張りながら織物に織り込むことから引箔と呼ばれる。近年では帯地だけでなくインテリア装飾やアート作品の技法として注目されている。

今回は、引箔の技術を応用したアートボード作品を、アーケード内4カ所に吊り下げて展示。作品はボード両面で異なった内容になっており、三条から四条まで続く商店街を往復しながら、8つのアート作品を楽しめる。詳しくはこちら