2022年11月09日 15:32

東急リバブル、 ジャパンホームシールド、Rist社は、中古住宅の外壁クラックの画像をAIが一定の基準に基づいて診断するシステムを共同開発し、特許を取得した。

建物の外壁には多種多様な材質や色調があり、経年劣化等の状態変化も考慮すると、クラックが発生する壁面には無数のパターンが存在する。また、クラックは形状や幅が一定ではなく、不規則に変化する。

本システムは、スマートフォンの専用アプリで外壁のクラックを撮影し、ディープラーニング技術を実装したAIアプリケーションが、クラウド上で画像解析。これらのクラック画像から、対象となるクラック部位のみを一定の精度で検知、抽出し、その最大幅を計測する。従来のクラックに専用定規を当てた目視による計測に比べ、既存住宅売買瑕疵保険の適合判断基準の一つである基礎部分のクラック(幅0.5mm以上)を、より精緻、かつ平準的に短時間で検知することが可能になる。

本技術は、2021年秋にシステムが完成し、ジャパンホームシールドによる建物検査で試験導入した結果、性能面においては問題なく利用できる測定精度であることが確認されている。現在、外部有識者の助言や試験ユーザーの要望に基づく、機能向上を目的としたアプリケーションの改良を実施中。改良後は、東急リバブルが提供する建物検査及びジャパンホームシールドが受託する建物検査に広く利用していく予定。サービスの詳細はこちら