2022年11月07日 12:58

方角は、聴覚障害者のための求人サービス「Gratuna(グラツナ)」を2023年1月にリリースする。
方角は、WEBサイトやアプリのUIUXデザインを手掛けるデザイン制作企業として2021年に創業した。後に富士通・大日本印刷・JR東日本の3社が合同で開発した、駅の音を視覚化できるデバイス「エキマトペ」のデザインに携わったことがきっかけで、企業単位で多くの聴覚障害者と接点を持ち続けてきた。
「障害者の就業状況等に関する調査研究」(2017年、JEED)によると、現在、身体障害者全体の離職率は、1年で30%にのぼると言われている。特に聴覚障害は目に見えづらく、周囲に理解されづらいため、せっかく就職できてもコミュニケーションがうまく取れず、離職してしまうケースがあると言われている。こういった現状が起こっている理由は「事前に共有すべき項目がわからない」「適切な配慮の仕方がわからない」といった社会の在り方が、すれ違いを生み出していることが課題と考えた。
「Gratuna」では聴覚障害当事者1個人と1企業がスムーズにマッチングできる体制を整える。当事者のヒアリングを元にした聴覚障害者の求人専用の求人テンプレートを掲載する求人サイトをオープン(2023年1月予定)。更に就業後も企業向けに適切な配慮と適宜アドバイスを行うプログラム(2023年3月予定)も提供していく。