2022年10月07日 09:55

平和不動産が推進する日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトにおいて、4月に誕生した木造メガストラクチャーハイブリッドビル「KITOKI」が日本ウッドデザイン協会主催の「ウッドデザイン賞2022」を受賞した。

SDGsやカーボンニュートラルへの取組が必須となっている今、森林や木材の利活用がクローズアップされている。「ウッドデザイン賞」は、木を使うことによって、社会課題の解決を目指す活動を、「ウッドデザイン」と定義。木を活かして、新たな事態の価値をデザインする。「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究などを募集・評価し、表彰する顕彰制度だ。

「KITOKI」はSRC造による3層飛ばしのメガストラクチャーの内側に木造建築を組み合わせた10階建ての店舗兼オフィス。コンクリートの持つ100年もの耐久性と、木造建築の軽やかさのコンビネーションにより、都市の木質化に新しい可能性を拓く。「KITOKI」が実践したメガストラクチャーによるハイブリッド木造は、構造上はどんなに階数を増やしても、材料の調達から設計、施工、将来的なメンテナンスまで、2~3階建ての低層木造建築で普及している方法を活用できる。これにより、低層木造建築を手がけてきた、工務店・職人などの人材が高層木造建築を担い、木造建築の普及率向上につながることが期待される。

ウッドデザイン賞については同社初受賞となる。なお、11月9日には、同賞受賞作品の中から上位賞が発表される予定だ。

平和不動産