2022年09月26日 15:48

サッポロ不動産開発は、運営する恵比寿ガーデンプレイスタワーの制震リニューアル工事を実施。屋上に、鹿島建設が開発したTMD型制震装置「D3SKY-L」(ディースカイエル)を設置する工事を完了した。

恵比寿ガーデンプレイスタワーは、構造評定を受けて大臣認定を取得し、1994年に竣工した安全性の高い建物。D3SKY-Lの設置により、大地震から中小規模の地震まで、建物の揺れ幅や揺れを強く感じる時間が大幅に低減。建物を利用する全ての人のより一層の安全・安心を実現する最新鋭の制震ビルに生まれ変わった。東日本大震災の地震動で行ったシミュレーションでも、建物全方向の揺れが半減されることが確認されている。

このたび設置した「D3SKY-L」は、鹿島が開発した多段積層ゴム式の大地震対応の大型TMDで、専用開発の積層ゴムを用いた3段構成として装置高さを低く抑えた仕様。また錘重量450t(許容ストローク1.5m)のTMD を3基連結した構成とすることで、大幅な省スペース化を実現。従来ヘリポートとして利用されていた屋上の限られたスペースへの設置を可能とした。

工事の影響も屋上と最上階の機械室エリアのみに限定できたため、工事期間中もオフィス・レストラン街は通常通りの営業を続けることができた。サッポロ不動産開発は、「D3SKY-L」の設置により、恵比寿ガーデンプレイスタワーの来訪者や入居しているテナントに、より一層の安全・安心を提供。同時に、引き続き恵比寿ガーデンプレイス全体の価値向上を目指していく。