2022年09月26日 15:40

大日本印刷(DNP)は、東京工業大学、ファシリティジャポン、リアルタイプと連携。文字の読み書きに困難がある人(ディスレクシアを含む)にも見やすく読みやすい「じぶんフォント」のプロトタイプを開発した。

「じぶんフォント」では、読み書き困難の特性に合わせた、3種類の形状のフォントを開発した。読み書き困難の症状はさまざまであり、人によって症状が異なる。朱助教は、文字の読み書きに困難がある人の協力のもと、自身が開発したフォントを評価・分析。文字の下部が太い、全体が細め、全体が縦長で太め、といった3つの傾向のあるフォントが好まれることを発見。今回の「じぶんフォント」の開発に当たっても、これらの特徴を活かした形状とした。

また「じぶんフォント」は、画線がシンプルで、先端や角が丸い「秀英丸ゴシック」をベースに開発している。ひら仮名は、形状や大きさを整え過ぎないようにしており、手書きの形状に近いデザインで、字間にゆとりがある。これらの特徴は、読み書きに困難がある人に好まれる形状であることが、朱助教の研究で判明している。

このたび、今回開発した「じぶんフォント」の読字体験ができ、多様なフォントと比較しながら、自分に合うフォントを見つけられるWebサイトを公開。さまざまな利用者からの意見を収集し、「じぶんフォント」の改善や社会実装、さらなる研究開発を目指す。読字体験WebサイトのURLはこちら