2022年09月22日 12:00

高知県は、2021年1月に始動し実証運用してきた農業データ連携基盤「IoP(Internet of Plants)クラウド」(通称「SAWACHI(サワチ)」)の本格運用を開始する。

「SAWACHI」にスマートフォンやパソコンからログインすると、いつでもどこからでも、測定している温度などの圃場環境データを簡単に確認できる。測定する機器は、「SAWACHI」との連携設定ができればメーカーや機種によらず対象となる。また、出荷量や気象など、営農に関連する他の様々な情報も一緒に確認することができる。IoPプロジェクトは産学官連携での生産者支援の取り組みであり、これらのデータは生産者本人だけでなく、県の普及員やJAの指導員も営農支援に活用する。また、研究や製品開発にも活用し、より良い機器やサービスの創出を通じた生産者へのフィードバックにもつなげていく。

今後は、これまで実証に協力してきた限られた生産者だけでなく、希望する県内の生産者であれば誰でも「SAWACHI」を利用することが可能となり、営農に関するデータやお知らせ等を、手軽に確認・分析できるようになる。出荷量データは、県とJAに提供同意書を提出することで閲覧可能。これらは、各農業振興センターまたは各JAの支所等で受け付けている。「SAWACHI」をきっかけとして、より多くの生産者にデータに基づいて生産性を高める「データ駆動型農業」を実践してもらうことで、「もっと楽しく、もっと楽に、もっと儲かる」農業の実現を目指す。

利用料は現在無料(通信料は別途必要)。

IoP技術者コミュニティ