2022年09月13日 19:05

東大発AIベンチャー「Deep Consulting」は、映像データを自動マスキングするAI「Masking-AI」の提供を開始した。本プロダクトにより、映像中の個人情報を保護しつつ汎用的に使用することが可能になる。

近年、ドライブレコーダーの普及によって、交通事故における情報の記録・処理が容易となっている。一方、記録される映像には、顔や車のナンバープレートなど、多くの個人情報が含まれる。個人情報が含まれた映像の公開や他社への引き渡しは、個人情報の流出による風評被害につながる可能性がある。

Deep Consultingの提供する「Masking-AI」は、映像データの中から個人の顔面や、車のナンバープレートなど、個人情報に関わる要素を自動で認識。該当箇所をモザイクのように自動で消し込むことができる。ローカルネットワークで処理することができるため、個人情報を確実に保護することが可能。また最先端の技術を活用した独自のライブラリにより、情報量の多い高精度の映像に対しても高速で処理することができる。さらに補完処理により、モザイク漏れが生じにくい。

ドライブレコーダーの映像の引き渡し・公開をする場合や、店舗内の監視カメラ映像の引き渡し・公開、また、映像・写真などをTVやYouTubeに公開する場合などの活用を想定している。