2022年09月06日 09:05

信州大学とヴェルヌクリスタルはヤッホーブルーイングと共同で「地域の水の個性を活かしたクラフトビールづくり」をテーマにした取り組みを開始した。

長野県は日本でも有数の水に恵まれた土地。結果、国内有数の野菜や果実の生産地であるのみならず、日本酒の酒造およびワイナリーの数はともに日本で2位、ビールの醸造所数は5位と、食品・飲料分野で多くの個性ある製品が生み出されてきた。この背景には水が豊かであることだけではなく、その土地の水の個性が影響している。それぞれの土地ではミネラル成分の異なる個性ある水が存在しており、その個性を活かすことで、最終的な食品や飲料の個性が生まれる。

信州大学では、地元の水に含まれるミネラル成分を選択し、土地の水の個性を際立たせることができる結晶材料を開発してきた。地域への貢献を目指し、日本酒、ビール、おやきなど様々な食品・飲料の分野へと展開。信州大学の結晶育成技術で地域社会にさらに貢献していくため、2022年には信州大学発ベンチャーであるヴェルヌクリスタルを創出した。

ヤッホーブルーイングは、「地域の水の個性を活かしたクラフトビールづくり」の理念に賛同し、信州大学からヴェルヌクリスタルに移転された技術を活用した仕込み水を試験的にビール醸造に利用する。試験醸造は2022年の秋から冬にかけて行う予定だ。

ヤッホーブルーイングがこだわりぬいた原材料とその土地固有のミネラル成分を活かした水をビール醸造に用いることで、クラフトビールのさらなる可能性を追究していく。